「どうしてこれが出来ないの?」
「〇〇くんはもうできるのに」
「いい加減、1人でできるようになりなさい!」
服が着替えられない。
靴下が履けない。
ゴミが捨てられない。
お片付けが出来ない…などなど。
子供に対して「こうあって欲しい」「こうして欲しい」という親の思いとは裏腹に、
子供は自由な生き物です。
自由がゆえに、
服は着たくなきゃ着ないし、靴下も履きたくなきゃ履かない。
お菓子を食べた後のゴミは置きっぱなし出し、おもちゃだって次から次へと出しては散らかしっぱなし。
『どうしてうちの子はちゃんと出来ないのか?』
そう思う親御さんも沢山いると思います。
しかし、それが子供。自由に生きてなんぼ、というのが子供の生き生きとした姿ではないかと思います。
(人様に迷惑をかけるのはまた別問題ですが)
しかし、そうはいっても服は着て欲しいし、お菓子のゴミやおもちゃも片付けて欲しいですよね?
自主的に何でもチャレンジする、
何でも自分でやる。
子供の自立を上手に促すことで、子育てはぐっと楽になります。
今回は『子供の自尊心を刺激して何でも出来る子に育てる』ひとつのアドバイスをご紹介したいと思います。
子供は親が喜ぶと嬉しい、可愛い存在である
子供というのは不思議なもので、ママやパパが笑うと、もっと笑って欲しいと自分も沢山笑います。時には面白おかしい事をして、笑わせたり気を引こうとします。
親の笑顔=自分の笑顔
なんですね!なんて可愛い生き物なんでしょうか。
さらに言うと、
親が喜ぶことも子供にとっては良い刺激になるのです。
「〇〇くん、面白いね!ママ、笑いが止まらないよ!」
「〇〇ちゃん、笑顔が素敵だね!パパも思わず笑顔になるよ!」
文字にすると大袈裟に見えますが、こんな感じで子供に言うと、目をキラキラさせて「もっと笑わせよう、笑顔にしよう」という刺激になります。
これを繰り返すと、相手が喜ぶことをするのは良い事なのだ、と子供が自然と理解して実行するようになっていきます。
褒めること
先ほどの様に子供は親が喜ぶと嬉しい心理が働きます。
それを上手に持ち上げてあげるのが、自立を促す第一歩。
例えばこんな場面…

お菓子を食べた後のお皿やごみは置きっぱなしだし、おもちゃはごちゃごちゃ出しっぱなし。
「片付けなさいっていつも言っているでしょ!」
と怒ってみても、子供達はどこ吹く風。
(あーまたママ怒ってら!)
くらいにしか感じません。特に、頻繁に起こっているパパさんママさんは要注意。
怒られることが通常営業状態になってしまっているので、言うことを聞くわけがありません。だって子供にとっては普通の出来事なんですもの。
さて、こんな状態から脱却するためには子供とどう接してみるのが良いのでしょうか?
まず大切なのは『出来ないことを怒らない』ということ。
キーッ!って思う気持ちは分かります。
こうしてほしい、という思いがある限り自分の思い通りに子供がやってくれないといら立つものです。
そこでこんな方法を提唱。
想いをストレートに伝えてみる
まず第一段が『やってくれたら嬉しい・助かる』ということを怒らずに伝えてみましょう。

この時、自分で出来るようになるまでは事細かにしてほしいこと、それをするとどういう良いことがあるのかを伝えることをお勧めします。
例えば上記のパターンの時は
「お菓子の空き袋をごみ箱に捨ててもらえるかな?やってもらえるとテーブルが綺麗になって助かるし、ママ嬉しいな!」
「おもちゃを元あった場所へ片付けくれると、ママは掃除しやすくてすっごく助かるな!」
大袈裟なくらい『あなたのお陰で私は助かる』を強調して伝えてみましょう。
これで行動してくれたら万事オッケー。しかし相手は子供…もちろん聞いてくれない子だっています。
そうなったら第二の矢を放ちましょう。
一緒にやってみる
言ってもやってくれない。そんな時は慣れるまで、一緒にやってみましょう。
「ママと一緒にごみ捨てよっか!」
「パパと一緒におもちゃの片づけをしようか!」
と、一緒にやります。
この時やはり大切なのは聞いてくれなかったからといって怒ったりしないこと。
あくまでも片づけは楽しいことなのだ、というような雰囲気で取り組んでみましょう。
そしてもう一つ大切なのが、ママ・パパが主体的にやらないこと。子供のサポートをしているだけ、実際にメインで行動させるのは子供。
ごみを捨てるなら、ごみ箱に持って行くところまでは一緒にやって、最後にポイっとするときは子供に持たせる。
おもちゃを片付けるなら、子供におもちゃを渡して箱に入れるように促したり、時には「どっちが沢山片付けられるか競争しよう!」とゲーム感覚でやるのも良いですね。
そして、終わったらたっぷり褒めてあげましょう。
怒ってばかりでは子供の心は動かない、ということを肝に銘じながら接していけば自然と『自分で出来る子』に育っていきます。
怒るはNG。怒らず上手に叱って。
子供の心というのは思ったよりも傷付きやすいです。
特に自分が一番信頼している親から言われた言葉は良いも悪いも強く心に残ります。
例えば冒頭に書いたような言葉。
出来ないことを否定したり、他の子と比べたり。
親の理想の姿を押し付け、それに沿わないと怒ったり。
もちろん親だって人間ですから、怒りたくなる気持ちも分かります。
急いでいるのに準備をしてくれないだとか、ご飯の時間なのにいつまでも遊んでいるだとか。
でもそこで大人であるはずの親が、むやみやたらに怒鳴っても子供の心を傷つけるだけで解決しません。
どうしたら、スムーズに準備ができるようになるのか?
どうしたら、メリハリをつけられるようになるのか?
をなぜなぜ分析するように考えてあげ、改善策を講じて試行錯誤しつつ、子供と一緒に成長するくらいの気持ちでいた方が子供の心身には良い結果をもたらすと感じます。
筆者の子は絶賛イヤイヤ期真っただ中でありますが、言うことを聞かなくても怒ったことはありません。
怒ることに筆者夫婦はメリット感じないのです。
それでも育児が辛い時は
それでもやっぱり育児というものは、大変さやイライラと隣り合わせです。
そんな時は、自分なりのリラックス方法を考えてみてはいかがでしょうか。
例えば私は子供と買い物へ行くのが好きです。色々な物を一緒に見たり、感じたりするのが楽しいです。他にもスマホゲームやネットショッピングも好きなので、それを息抜きにしています。
数ヶ月に一度の美容室も楽しみの一つだったりもします。
このような感じで「自分なり」の息抜きの手法で、育児に一呼吸おいてみてはいかがでしょうか。
子育ては本当に千差万別です。まだまだ私も育児について勉強中の身でありますが、また新たな発見や手法を見つけたら誰かの役に立てるように掲載したいと思います。